―ま―
迷子の最後
迷子の迷子のうさぎさん
舞い散った花は消え
マイナステリトリーで足踏み
窓際、前から二番目の席より
枕の横に青い鳥
幕をおろす過去形
魔女の戯れ
待ち人様の指定席
全うしなきゃ許さない
祭り上げられた夢物語
祭の後に
祭の余韻
祭囃子を窓辺から
マトリョーシカ・ワールド
纏わりつく冷気
真夏の仮面舞踏祭、閉幕
学舎で乾杯
眩しい空色が、憎らしくて、恋しくて。
聖母(マリア)にはなれない
マリオネットの反逆
満面の笑みで突き刺してやろうか

―み―
見誤ったのは君の過去
見送りは笑顔で
見返りに求めるはただひとつ
未確認生物、遭遇編
満たされないの、全然。足りないの、全然。
三つ葉のクローバーを胸に
身に余るほどの幸福
耳障りな雑音
未練を残してサヨウナラ

―む―
無関係が出しゃばる
無機質な赤が蠢く狂気
夢幻の未来形
向こう側の深淵
無言で永遠の
無言と直球
毟りとって帰らせない
無情なる二者択一
むせ返る空気の中で
無知と既知が平行線
胸の内でアイラブユー

―め―
名称不明、定義求む
迷走するヴォーカリスト
目一杯のばしてはみたけれど
命名、毒キノコ
メシアの免罪符
メドゥーサの微笑み

―も―
もう見えない、見ないから
もしもの奇跡に期待大
もしもの未来であいましょう
物置の花
モノクロシーン
物足りない画面越し
桃色に垣間見た青と

―や―
焼けついた傷痕
やさしいあのこの隣に
やさしい君の残酷な言葉
優しくない世界などいらない
優しく柔らかく断ち切らず
野次馬は引っ込んでろ!
矢印は返らない
やっとケリをつけられそうです
やっとゆっくり眠れそうだ
破った約束の代償
破れたケース
闇色のあなたを彩る

―ゆ―
唯一無二のあなたを
勇者が魔王で魔王が勇者で
雪だるまがとけたらきっと
夢のあたしが消えかけた
夢は充分に見たでしょう?
夢見草の舞う中で
夢見た後の疲労感
夢見鳥が視る夢は 
揺れ心地
緩やかに崩れゆく肖像

―よ―
夜明けを待つ世界
予測し得る展開
淀むウォータードーム
世迷言と笑えばいい
読まずに捨てた
寄り添う人が映すのは
選り取り見取りの現在形
夜に咲く大輪
夜の学校と規格外生物