―か―
ガードレールを飛び越えて
カウントダウンは何処からか
「かえして」と呟いた声が木霊する
各駅停車の出会い
隠し事露呈
隠してしまうにはあまりにも
隔絶された中心
陰が光を覆う僅かな時間
翳りの到来に気付くことなく
賭けるは盲目的信心
籠の外など知らぬまま
籠の中の蝶々
鵲の橋を駆ける
加速度的に堕ちてゆく
かたく握り締めたてのひら
形を変えるには十分すぎるほどの
刀を引き抜け、それが合図だ!
片道切符を棄てる日
語り合う表面
傍らの黒猫
勝ち目のない遊戯
勝手にいかないで
過程を飛ばし始めた
悲しいから嘘をつきます
悲しくて苦しかったあの瞬間瞬間
彼方、夏の夜の夢
カナリアの醜い歌声に
叶わないなら要らないよ
彼女の想いは閉じた世界の中に
カボチャをひくネズミ
鎌が導くは天国か地獄か
紙切れが左右する
カミサマになりたかった白の子
画面越しのあなたが見えない
華洛陥落
ガラス越しのあなた
鴉の帰る場所
かわくまで待って
かわらないから言わない
感熱紙の裏側に
陥没メランコリー

―き―
きえかけのひにさいなまれる
消えたいろ
記憶の底に沈めたまま、どうか
機械的文字による不意打ち宣告
記号で愛して
聞こえない、音
疑似恋愛の音がした
傷だらけの机
傷口を抉るキス
奇声は断続的に
きつねのお面と綿菓子と
希望色した絶望を
気まぐれ桜の開花予想
君色に涙する
君との距離が離れてしまう訳がない
君と花に埋もれる
君と僕の相違点
きみのあとをゆこう
キミを見る、この時間、この場所で。
君を見ると痛む胸
キャッチボールの御相手は?
逆十字は舞う
凶器は其処ら中に
教壇クライシス
共通認識を経て
虚構世界の友人へ
拒絶記号
拒絶も愛もその口で
綺羅星を撃ち落せ
切り捨てた端数に想いを馳せ
規律違反者との遭遇、その後
切り取った空
切り離したもうひとつ
きれいな嘘の中に居させて
きれいなせかいのきたないいろ
記録的鼓動音(俺比)
銀色の戒め
金魚戦争
キングを打ち倒せ!
金と赤がまじる

―く―
空気にとけた。あなたに届く前に
空想恋物語
空中散歩はあまりに短く
空中浮遊ですり抜ける
空白は埋まらない
空欄イエスorノー
空欄を埋めよ
空を切るベーシスト
崩れた仮面
曲者には御用心
砕け散る双晶
くちびるにふれた体温
口紅拭ったら
朽ち果てたつもり
グッバイ、似非ガンマン
曇ったメガネの向こう側
くもまでたちどまる
グラウンドの真ん中で
暗闇からこんにちは
グリーンネット越しに
繰り返すクローズドサークル
繰り出されたナイフ
来るべき時など来なくていい
黒薔薇の招待状
黒星確定

―け―
敬愛する私の愛しき人よ
計画的手段による茶番劇
携帯する凶器
撃鉄を打ち鳴らせ
消し滓の山
景色と一緒に君は流れて行った
決して、求めはしなかった。
月蝕プレリュード
訣別のアシンメトリー
欠乏タイト
決定権はあなたに
限界警報

―こ―
恋乙女に別れを告げ
恋に恋して夢の中
恋に恋してジョバイロ
業火に呑まれるアンダンテ
高潔なる悲劇のヒロイン
広告塔の裏切り
恍惚とあかを撒き散らし
公式を頂戴
幸福サーチャー
幸福的価値観の相違
壕を越え城壁を登り
越えられない、ガラス一枚分の
声が途絶えた
焦がれるほどに追い求めたあの日へ
黒煙の先の先
極上の断罪を
心地良い、温度
五色に乗せた想い
御都合主義で神頼み
言葉だけが着飾る
この鳥籠が私のすべて
小人が語る白雪姫
零れた雫が告げるのは
ゴミ箱行きの思いの丈を
凝り固まったのは理由も忘れた嫉妬
コワレモノ連鎖
壊れたおもちゃ箱で彷徨う
金色の楽園にて
こんな結末望んでない!